
台東区根岸5-16-12 Tel:03-3872-8830
明治4年に東京・神田で創業。明治44年に現在の三ノ輪に移転し今日に至る。 創業当時より、その時々に応じ、その時の最高級の材料を使うことにこだわって作るという代々の教えを今も忠実に守っているそう。そのこだわりが垣間見れる「花月最中」は店頭には並ばない知る人ぞ知る銘菓。注文を聞いてから餡をはさむため、皮はパリッと香ばしい状態でいただけることはもちろんのこと、餡は小豆の風味の主張がしっかりと感じられる濃厚かつ上品な甘さで、見た目も大変艶やか。
また、一番人気の各種大福も思わず笑みのこぼれる美味しさ。店頭の商品を購入して、お茶をいただけるコーナーもあるので、散歩の途中で休憩することもできますよ。



東京都台東区竜泉1-2-11 Tel:03-3872-0375

精進料理は禅僧によって中国から伝わったもので、大きく2つに分類することができる。ひとつは永平寺流精進料理、そしてもうひとつがここ梵で味わえる普茶料理だ。普茶とは普(あまね)く衆に茶を供するという意味を持ち、飲食平等の精神のもとに、中国・明風の食例様式で開かれる席の料理のこと。 今回いただいたのは普茶弁当(税別3800円)。精進料理というと、もの足りず満たされないイメージがあるのだが、見た目の鮮やかさもさることながら、ボリュームもあり、大変満足のいく内容。名物のうなぎ豆腐は、見た目は完璧にうなぎの蒲焼。そしてひと口頬張れば、これが本当に豆腐?と思うほどに感動の味。料理人のこだわりと丁寧な仕事を是非ともを舌で感じてもらいたい。
さらに、全席個室になっており、落ち着きあるゆったりとした空間で食事ができ、大勢でも少人数でも利用が可能。加えて、月替わりでお品書きが変わると聞いたら、足繁く通わずにはいられない隠れた名店。



東京都台東区日本堤1-9-2 Tel:03-3872-5398
明治の文明開化で蓄肉が食べられるようになってすぐに開業し、2005年で創業100年を迎えるという歴史ある桜鍋専門店。
日露戦争の年に吉原に店を構え、遊郭行き帰りの旦那衆が足繁く通った。現在の客層は一転して、コクがあるのにしつこくない脂身を求めて来店する若い女性が多いとか。低カロリー・低脂肪で鉄分とコラーゲンも抱負。沢山食べても太らず、お肌はツルツルになるときたら、女性が見逃すハズがない。福岡県の久留米から直送される馬肉は、刺身でいただけるほど新鮮なため、煮込まずに色が変わったらすぐにいただく。



一方、脂身は煮込んでうまみが出てからが食べ頃だ。特製の甘味噌ダレと割下の匂いが食欲をそそり、溶き卵にくぐらせればふんわりとした味わいが口いっぱいに広がる。最後に肉と野菜のダシがしみ出た汁に卵を入れ、ふわふわに仕上げてご飯の上にかけて食す「あとごはん」は奥深い味わいで、お酒を飲んだ後でもいくらでもいける。馬肉以外の食材にもトコトンこだわり、老舗の味を守っている一方で、100周年事業として馬油を配合した化粧品を開発してしまうなど、新しい試みにも積極的に取り組んでいる。体の中と外から美しく健康になって欲しいという四代目店主の意気込みにも注目したい。
また、武者小路実篤や團伊玖磨といった著名人も来店しており、貴重な代物にもお目にかかることができる。



東京都台東区浅草4-20-3 Tel:03-3875-2987
喫茶店らしくない意表を衝く店名は、かつて電器店だったことから。1903年に創業し、当時から変わらない味わいの名物「ゆであずき」は北海道・十勝産の大納言のみを使用し、じっくりと三日間かけて炊いたもの。大粒でふっくらとした小豆を、湯気の立つグラスでいただくという珍しいスタイル。昔は5銭で食べたという80、90代の常連さんから小さなお子さんまで、幅広い層に支持される人気メニューだ。軟らかく、上品な甘さがクセになる。この一杯が450円というから驚きだ。
厨房で仕事をする店主の杉平光司さんは、もうひとつの名物であるオム巻などを作る。そして店に立つのは、浅草で生まれ育ったという奥様の淑江(よしえ)さんとお母様の米子さん。お店のもうひとつの看板ともいえる淑江さんはチャキチャキの江戸っ子で、交わす会話が小気味よい。温かみがあり、初めて訪れても懐かしさを感じる場所だ。



東京都台東区浅草3-9-10 Tel:03-3872-2302
創業は昭和25年(1950)。50年以上の長きに渡って、浅草のこの場所で美味しい大学芋を提供し続けている。創業当時からこだわり続けているのは、さつまいもの味。品種改良で味が変わってしまうものが多い中で、吟味を重ねて厳選した素材を使用している。現在は鹿児島産のほくほくとした食感の甘い紅さつまと紅こうけいが主流だとか。大学芋の他にも切り揚げとふかし芋がある。どれも200g(350円)以上から販売してもらえるのが嬉しい。さらっとした舌触りの割りに、しっかりとからむ甘い蜜が、芋の味を引き立てる。ほっくりとしたできたてを味わえば、どこか懐かしく幸せな気分になれる。


